寄付実績
2024年度、国連WFP協会に寄せられた企業・団体、個人の皆様からのご寄付は約25.9億円に。このうち国連WFPに送金した寄付額は約19.4億円※で、世界120以上の国と地域の拠点の中でも、緊急性の高い国・地域・プロジェクトや支援者の指定する国と地域を中心に活用させていただきました。
※国連WFP本部との取り決めにより、寄付のうち75%以上は国連WFP本部へ送金しており、残り25%(上限)は国連WFP協会の日本国内での活動および運営管理費などに活用しています。(2024年度時点)



寄付金は、国連WFP協会を経由して国連WFP本部へ送金されます。
輸送コストを抑えると同時に途上国の農業を振興するために、食料は可能な限り近隣地域から購入します。
船やトラック、航空機を使用して食料を輸送します。
食料が確実に到着し、保管されているかチェックします。倉庫内の品質管理も怠りません。
女性・子どもをはじめ支援を必要とする人びとへ確実に届けています。
皆様からのご寄付は、紛争や自然災害などの緊急時に、
国連WFPが実施する食料支援や輸送・通信支援のために大切に活用させていただいております。
紛争や自然災害が起きた時、いち早く被災した地域に入り、人びとに生き延びるための食料を届けています。
関連するSDGs
ガザ地区では1年以上にわたる戦闘により、人口の91%※が危機的レベルの食料不安に直面しています。国連WFPは戦闘開始以降、ガザへの食料輸送や、避難を強いられた家族に現金支援を実施。さらにパン工場の再稼働や生活再建を支援するとともに、子どもや妊産婦には栄養補助食品を配布しました。活動の一部は、日本の皆様からのご寄付によって支援することができました。
※2024年時点
©WFP/Photolibrary
国連WFPは緊急の「人道支援」だけでなく、持続的な「開発支援/自立支援」も担っています。
皆様からのご寄付は、人びとの自立につながる中長期的な支援のために大切に活用させていただいております。
学校給食支援は子どもの栄養状態を改善し、勉強への集中力を高めます。また、学校給食があることで家族が子どもを学校に通わせる動機となり、就学率の向上にもつながります。
関連するSDGs
エクアドルでは朝食をとらずに登校する子どもや、栄養不良によって病気で学校を欠席する子どもが多く、学習能力や健全な成長に悪影響を及ぼしています。この課題に対して国連WFPはエクアドル政府と協力し、地産地消の学校給食支援を実施。子どもたちの栄養改善と地元農家の経済支援を同時に実現しています。活動の一部は、日本の皆様からのご寄付によって支援することができました。
©WFP/Gonzalo Ruiz
胎児から2歳に成長するまでに十分な栄養を摂れないと、身体や脳の発達が遅れ、その影響は生涯にわたる恐れもあります。国連WFPは妊産婦と乳幼児の栄養支援を強化しています。
関連するSDGs
モザンビーク北部では紛争と度重なる避難に加えて、近年の気候変動や経済的困難が複合的に影響し、深刻な食料不安が拡大。多くの母子が栄養不良の危機に瀕しています。国連WFPは、栄養不良の子どもたちに対して栄養補助食品を提供。また、予防のための定期的な健康診断も実施しています。活動の一部は、日本の皆様からのご寄付※によって支援することができました。
※2023年
©WFP/Alfredo Zuniga
職業訓練やインフラ整備などの対価として食料などを支給するとともに、中長期的には住民自身が災害に強い地域づくりや食料不足の解消に取り組めるよう、後押しをしています。
関連するSDGs
フィリピンの農村部では、台風や洪水などの頻発によって農地や生計手段が失われ、食料不安が深刻化しています。国連WFPはFFA※プログラムを通じて、住民らが持続可能な生計活動を実施できるよう、共同野菜園や果樹の栽培を促進。また洪水被害などの軽減を図るべく、植樹や再植林活動にも取り組んでいます。日本の皆様からのご寄付で、種子や苗木を配布し、5万人を支援することができました。
※食料支援による資産創出(Food Assistance for Assets:FFA)
©CFSI/April Castanares
ヌール・ハマッドさん
国連WFPパレスチナ事務所
コミュニケーション・オフィサー(2024年時点)
戦争が始まって1カ月後にガザ中部の自宅を離れ、現在は小さなアパートで兄弟と暮らしています。深刻な水不足に苦しんでおり、電気も通っていませんが、屋根の下で暮らせるだけでも感謝しています。
ガザ地区での活動は、一歩前進したとしても、軍事行動によって三歩も五歩も後退してしまうことはめずらしくありません。スタッフとして働いていると虚しく感じるときもありますが、その暗い気持ちも人びとが国連WFPの食料を受け取っているのを見ると晴れていきます。
マーサ・ソラノさん
私が勤めている中学校では、多くの生徒が空腹で登校してきます。両親が仕事で朝早く家を出てしまい、夜遅くに帰ってくるまで食事をとれない子どもも少なくありません。
学校で国連WFPの給食支援が始まり、子どもたちの様子が明らかに変わってきました。毎日栄養バランスのとれた温かい食事を食べられるようになったことで、病気がちだった子が今では元気になり、成績も向上しているのです。
今後も保護者や教師、地元の小規模農家らと力を合わせて、子どもたちのために取り組んでいきたいです。
アーネスティナさん
シングルマザーとして4児を育てている私には家も収入もなく、時には子どもたちが一日中何も食べられないほど、苦しい生活を送っています。
このような状況の中で、8カ月の息子が栄養不良と診断され、現在、国連WFPの支援を受けています。支給された栄養補助食品によって状況は改善しつつあり、息子の体重が増えているのを見て、心から嬉しく感じています。
子どもたちの将来を考えると毎日不安は尽きませんが、それでも支援のおかげでとても助かっています。
ペルリタ・ウソップさん
私がリーダーを務める先住民テドゥライのコミュニティでは、多くのメンバーが農業で生計を立てていますが、乾季になると収入がほとんどなくなるため、家族のために十分な食料を確保することが困難になります。
そうした環境の中で導入された「FFAプログラム」は、私の家族だけでなく、コミュニティ全体を助けるという意味でもとてもありがたい取り組みであり、私たちは追加で生計を立てるための手段として、野菜を植えることを決めました。今はより良い生活とより良い生計手段を得るために、私たちの菜園が繁栄することを日々祈っています。
参加者7,479人となり、およそ22万5,693人の
子どもたちに給食を届けることができました
●横浜会場 2024年5月12日(日)
●大阪会場 2024年5月19日(日)
●名古屋会場 2024年6月2日(日)
「WFPウォーク・ザ・ワールド」は、歩くことで途上国の子どもたちの支援につながるチャリティーウォークです。参加費の一部が国連WFPの学校給食支援に役立てられ、子どもたちに栄養と希望を届けます。横浜、大阪、名古屋の3会場で実施し、名所や、自然、街を楽しむコースを歩きました。
特設ページはこちらから
応募総数は2万2,674通となり、
およそ4万5,348人の子どもたちに
給食を届けることができました
募集期間
2024年7月1日(月)~9月4日(水)
日々の「食べること」から途上国の飢餓問題を考えてもらうことを目的に実施している本コンテスト。応募1作品につき給食2人分(60円)が寄付協力企業より国連WFPの学校給食支援に寄付されます。2024年は「大切さを考えよう 私たちのごはん」をテーマに、食べることの大切さを感じた瞬間や思い出など心に残るエピソードを募集しました。
特設ページはこちらから
寄付対象アクション総数は15万5,404件となり、
およそ21万8,716人の子どもたちに
給食を届けることができました
2024年12月5日(木)~2025年2月16日(日)
SNSで気軽に寄付に参加できる本キャンペーンでは、食品ロス削減にまつわる内容(ごちそうさまポーズや、食材を使い切るアイデアなど)に「#ごちそうさまチャレンジ」を付けて投稿すると、1投稿につき給食5人分(150円)が寄付協力企業より国連WFPの学校給食支援に寄付されます。今回はクリスマスや節分など「食」を楽しむイベント時期に合わせて開催し、食料問題を考えてもらうきっかけになりました。
特設ページはこちらから
国連WFPが給食を入れる容器として使っていた赤いカップを目印に、「レッドカップキャンペーン」に賛同する企業・団体からキャンペーンマークのついた商品が発売されています(2024年、70社・団体が参加)。
対象商品を購入すると、企業・団体から国連WFP協会を通じて売り上げの一部が寄付されます。2011年から2024年末までに約3,215万人の子どもたちに学校給食を届けました。
