「食料」のある場所に、「平和」への希望がある。 国連WFPは、飢餓と貧困をなくすことを使命とする国連唯一の食料支援機関です。 「食料」のある場所に、「平和」への希望がある。

国連WFPは、飢餓と貧困をなくすことを使命とする国連唯一の食料支援機関です。

飢餓と紛争の結びつきは悪循環です。

世界で飢餓に苦しむ人びとは約6億9000万人。
なかでもその大きな原因となっているのが紛争です。
平和なくして世界の飢餓がなくなることはありません。
そして飢餓がある限り、平和な世界が訪れることは決してありません。

世界の飢餓人口の中で紛争地域に住む人びとの割合

いま最も食料支援が必要な10ヵ国の中で紛争が原因になっている国の数

国連WFPの支援対象者の中で、紛争など特に深刻な危機に直面している人の割合

食料が平和への道となる。
支援が希望の礎となる。

ノーベル平和賞受賞は平和な世界に暮らす人たちに、
食料支援を必要とする人びとが
数多くいることを広く知らせました。

飢餓の悪循環を断つ

食料を武器にさせない

地域の安定を助ける

飢餓の悪循環を断つ

国連WFPは、支援なしでは飢えるしかない人びとに食料を届け、飢餓から救います。その食料支援活動は、紛争に巻き込まれた家族や子どもたちの生命線になるとともに、不安と緊張を和らげて人びとに希望を与え、平和への第一歩となります。

エチオピア国旗

エチオピア

エチオピアでは隣国エリトリアやソマリアから難民が流入する一方、これに触発された部族間の武力衝突により国内避難民が大量に発生、一部は国外へ流出しています。国連WFPは避難民キャンプでの食料支援や母子の栄養支援を行っています。

エチオピアの場所

ファートゥンさん

「選択の余地はなかったのです」

ファートゥンさん

夜中に襲撃され、森の中に隠れながら7日間かけて国内避難民キャンプにたどり着いたファートゥンさん。「あの時、国連WFPの支援を受けることがなければ、私たちは死んでいたでしょう」と4年前を振り返ります。彼女は国連WFPの食料配給を受けながら1人で10人の子どもを育てていて、生活は大変ですが、上の子どもたちを学校にも通わせています。「教育を受けて、よい仕事についてほしいのです」。

飢餓の悪循環を断つ

国連WFPは食料が平和の礎になると信じています。しかし、紛争当事者の中には国際人道法で禁じられているにもかかわらず、食料補給路となる港や空港を攻撃するなどして飢餓を紛争の手段に使うケースが少なくありません。こうした地域へ食料を届け続けることも国連WFPの使命です。

イエメン国旗

イエメン

世界最悪の人道危機と言われ、国連WFPの中でも、最大級の緊急食料支援が続いています。約3000万人の人口の2/3の人びとは、満足な食事をとることができず、新型コロナウイルス感染症の流行が、さらに大きな影を落としています。

イエメンの場所

アラファトさん

「食料事情は、悪化する一方です」

アラファトさん

食料輸入港であることから、攻撃の対象となったホデイダ。倉庫作業員として働いていたアラファトさんは職を失い、家族とともに逃れたサナアで、国連WFPの食料支援を受けています。イエメンでは200万人近い子どもたちが栄養面で助けを必要としていますが、末っ子のスルタンくんも重度の急性栄養失調と診断されました。「私たち家族だけでなく、イエメン全体が崖っぷちに立たされています」と、アラファトさんは悲痛な表情で訴えます。

地域の安定を助ける

国連WFPが活動する場所の多くは脆弱な地域です。農業生産のための水や食料の不足する状況下では、住民の間でさまざまな摩擦が起こりやすくなります。国連WFPはその要因を除き、お互いの間に橋をかけ、地域社会の平和や発展の道筋をつくります。

キルギス国旗

キルギス

隣国タジキスタンとの領土問題を抱え、夏の気温が50℃に達することもある地域において、灌漑用水路の建設と修復を支援しました。何千もの小規模農家の生産性を向上させることで、水をめぐるコミュニティー間の紛争を防止しています。

キルギスの場所

ジュスプベクさん

「新しい用水路が、平和を生んだのです」

ジュスプベクさん

「水が少なくても栽培できるアプリコットは私たちの唯一の収入源でした。でも、その畑が干上がり、人びとが飢えに苦しむ様子を私は何度も見てきました」。そう語るのは南部のアチョイで暮らす65歳のジュスプベクさん。以前の水源は7㎞も先にあり、村まで十分に水が届かないことから争いが絶えませんでした。「国連WFPの協力で新しい灌漑用水路が完成してからは、野菜も栽培できるようになりました。仲間と収穫量を上げるアイデアも出し合っています」

あなたの支援でできること

現在、
80以上の国と地域のおよそ1億人にとって、
国連WFPが届ける食料は、
まさに生命線となっています。

たとえば、5,000円で

指を咥える子供

栄養強化ペーストを125人に

乳幼児の栄養不良を防ぐ栄養強化ペーストを125人に届けることができます。

たとえば、10,000円で

家族5人

1カ月の間、一家族(5人)

1カ月の間、一家族(5人)を緊急食料支援で支えることができます。

たとえば、30,000円で

学校での子供達

栄養強化ビスケットを1000人に

緊急時に命をつなぐ栄養強化ビスケットを1000人に届けることができます 。

あなたと一緒に、飢餓をゼロに。

国連WFPとは

国連WFPは、飢餓と貧困をなくすことを使命とする国連唯一の食料支援機関です。
災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に、2021年も過去最多の1億3800万人の支援を目指します。

2022年7月から国連WFPでは、杏さんに国連WFPの親善大使に就任いただき、飢餓問題や世界が抱える問題を多くの方に発信しています。
公益社団法人ACジャパンによる2022年度公共広告支援キャンペーン「最初の一粒」の広告のナレーションもご担当いただきました。

皆さまからのご支援で2020年ノーベル平和賞を受賞しました。

国連WFPとは、国連機関であるWFP国連世界食糧計画と、
それを支援する認定NPO法人である国連WFPという二団体の総称です。
国連WFPへのご寄付は、国連WFP協会(認定NPO法人)が窓口です。
国連WFP協会へのご寄付は税制上の優遇措置が受けられます。