※2025年、世界で危機レベル以上の急性食料不安に直面した人びとの数。
© WFP/Benoit Lognone
紛争、気候変動、そして価格高騰……
ここ数年間、私たちの生活の中でも繰り返されてきた、
食料や光熱費の値上げ。
世界の食料危機は、どこか遠い国だけの話ではありません。
国連最大の人道支援組織である世界食糧計画(WFP)は
1961年の設立以来、
世界各地で飢餓と闘い続けてきました。
そして今も、紛争や異常気象、経済的ショックなどによって
深刻な食料危機に直面する人びとへ、
命をつなぐ食料を届けています。
世界はつながっています。
そして世界の未来は、私たちの未来です。
ぜひ、この現実を一緒に変えてください。
© WFP
2025年1月、パレスチナで物資を確認するスタッフ
WFPは120以上の国と地域で活動し、紛争や異常気象、災害などによって食料を必要としている人びとに、緊急食料支援を届けています。
現在も、パレスチナ(ガザ地区)、スーダン、南スーダン、アフガニスタン、ネパール、バングラデシュ、ミャンマー、ウクライナ、イエメン、コンゴ民主共和国、ハイチ、ソマリアなど、世界各地で紛争や災害などにより緊急支援が必要とされています。
WFPは現地の状況に応じて、食料の配布だけでなく、現金給付や栄養支援などを通じて、命を守るための支援を行っています。
48時間以内に、救援物資を送り出す!
飢餓ゼロを使命とする国連唯一の食料支援機関として、
1961年に設立され、1963年に本格的な活動を開始しました。
2025年には、世界で1億2,100万人に命を守るための支援を届けました。
しかし、WFPが担う責任は、食料を届けることだけではありません。
大規模な緊急事態では、人道支援活動を支える物流を調整し、
国連機関やNGOなどの活動の基盤となる通信網を立ち上げます。
また国連随一の輸送集団として、
他の国連機関や民間の支援団体を支えるのも重要な仕事です。
緊急の人道支援時には、国連機関の専門分野によって支援をリードする機関が定められています。支援の重複を避け、それぞれが協力して働きを強化しています。WFPは「食料安全保障」「緊急通信」「ロジスティクス(輸送)」の3つの役割を担っています。
© WFP
いつどこで起こるかわからない自然災害や紛争。
WFPはどんな要請にも迅速に対応するため、世界5カ所※に国連人道支援物資備蓄庫(UNHRD)を設け、さまざまな人道支援機関の救援物資や緊急対応に必要な機材を備蓄しています。
あらかじめ物資を戦略的に配置しておくことで、緊急事態が発生した際には、パートナーからの要請を受けて48時間以内に救援物資を発送できる体制を整えています。
※イタリア、ガーナ、マレーシア、パナマ、アラブ首長国連邦
災害や紛争によって道路や通信インフラが寸断されると、支援を必要とする人びとへ物資を届けること自体が困難になります。
WFPは、トラック、航空機、船舶などを組み合わせ、状況に応じた輸送ルートを確保。
大規模な緊急事態では、物流と通信の分野でも人道支援活動も支えています。
より早く、一人でも多くの命を救うためには、組織を越えた連携が欠かせません。
WFPが運航する国連人道支援航空サービス(UNHAS)は、民間航空便や安全な陸上輸送が利用できない地域などで、国連機関やNGOをはじめとする人道支援団体のスタッフや物資を輸送しています。
2025年には、362の目的地へ約24万人の人道支援関係者と約2,500トンの人道支援物資を輸送。682の組織の活動を支えました。
WFPの活動は、緊急時に食料を届けるだけではありません。
危機を乗り越えた人びとが再び自分たちの力で生活を築いていけるよう、農業や生計の再建、気候変動や災害への備え、地域の食料システムの強化など、中長期的な支援にも取り組んでいます。
目の前の命を救うことから、その先の暮らしと地域の未来を支えることまで。
国や地域の状況に合わせ、将来の危機にも備えられる力を育てています。
ガザでは、人道支援の拡大によって食料事情に改善がみられる一方、状況は依然として極めて不安定です。2026年7月時点で、約140万人――人口のおよそ3人に2人が、危機レベル以上の急性食料不安に直面しています。WFPは現在、ガザで毎月約150万人に、食料セットや小麦粉、パン、温かい食事、現金給付、栄養支援などを届けています。 しかし、多くの人びとが避難生活を続け、住居や生活基盤が損なわれたままです。人道支援が十分に続かなければ、これまでの改善が失われ、再び食料危機が悪化するおそれがあります。 WFPは、命を守る支援を続けるとともに、人びとが生活と地域の食料システムを取り戻すための支援にも取り組んでいます。
戦争が5年目に入ったウクライナでは、今も1,080万人が人道支援を必要としています。 特に前線地域では、日々の砲撃やドローンによる攻撃、危険な道路、店舗の閉鎖などによって、食料を手に入れること自体が困難になっています。食料が手に入る地域でも、家や仕事、収入を失い、十分な食料を買えない人びとがいます。 WFPは、前線地域や避難を余儀なくされた人びとを中心に、毎月60万人以上へ食料や現金による支援を届けています。 前線から10~20kmほどの地域にも食料を届けるなど、危険が続く中でも、最も支援を必要とする人びとへの活動を続けています。
アフガニスタンでは、長引く経済危機や貧困、干ばつなどに加え、相次ぐ地震が人びとの暮らしに追い打ちをかけています。 2025年8月には東部でマグニチュード6.0の地震が発生し、数百人が死亡、数千人が負傷または被災しました。 現在、1,740万人が緊急食料支援を必要とし、2026年には490万人の女性と子どもが栄養不良に陥ると予測されています。しかし、深刻な資金不足により、国連WFPが食料支援を届けられるのは、支援を必要とする人びとの一部に限られています。 日本政府は2026年、アフガニスタンでのWFPによる緊急食料・栄養支援に420万米ドルを拠出。WFPは日本をはじめとする支援を受けながら、最も弱い立場に置かれた人びとへ、命を守る食料と栄養支援を届けています。
WFPがスーダン全土で支援を拡大しているにもかかわらず、西部のエル=ファーシル市へのアクセスが遮断されているため、住民は飢餓に直面し、人道的ニーズが拡大し続けています。スーダンの北ダルフール州ザムザム難民キャンプで最初に飢きんが確認されてから1年が経ち、WFPは州都エル=ファーシルから身動きが取れなくなっている人びとが飢餓に直面していると警告しています。人道支援のアクセスが遮断されており、残された住民はわずかな備蓄品で生き延びるしかありません。WFPは1年以上にわたって、エル=ファーシルへの支援を陸路で届けることができていません。WFPは引き続き、市内の25万人に対してデジタルによる現金支援を提供しており、これにより住民は市場で手に入る限りの食料を購入できます。しかし、これは包囲された都市の巨大なニーズには全く足りていません。
過去40年間で最悪の干ばつに苦しむソマリアの人びと。「この国では何世代にもわたって治安の悪さに悩まされてきました。いま気候危機と世界市場の影響が加わり大きく揺さぶられています」と国連WFPソマリア国事務所副代表ローラー・ターナーは語ります。
WFPは毎月400万人以上に緊急食料支援を行っています。
※ご支援の額は、任意です。
※WFPの活動一例。地域やプログラム、為替レートによって変動します。
約20種類のビタミンやミネラルを含み、乳幼児の栄養を補強し、栄養不良を予防することができます。
WFPの食料セットは、米・小麦粉などの主食、豆類(タンパク質)、ビタミンA·Dを強化した植物油、塩、砂糖などを含みます。現地の人びとが食べ慣れた食料とも調整します。
栄養強化ビスケットは栄養豊富で、輸送しやすく、調理が不要のため、特に緊急時の初期に使用します。例)100gあたり450kcal、タンパク質10〜15g、ビタミン・ミネラルを強化
© WFP/Danijela Milic
WFPは、飢餓のない世界を目指して活動する世界最大の人道支援機関です。
紛争や災害時の緊急支援をはじめ、栄養支援、学校給食支援、
農業や生計の再建など、命を救い、人びとの未来を支える活動を行っています。
120以上の国と地域に拠点を持ち、2025年には1億2,100万人を支援しました。
(2025年実績)
認定NPO法人 国連WFP協会は国連WFPへの個人や民間企業からのご寄付・募金の公式窓口です。
国連WFP協会へのご寄付は税制上の優遇措置が受けられます。
